2017.08.19

カングー エンジン始動せず1

ユーザーのお父さんから出勤しようと家を出て直ぐに「バチン」と音がしてエンジンが止まって再始動不能と電話が入りました

積載車で引き上げに行き、点検してみます

距離はまだ5万キロ過ぎた所、だが、もしかしてタイベルが切れたのか?

しかしユーザーは「購入時に前オーナーが交換済みと聞いている」が、輸入車なのでちょっと不安が残る

タイベルを疑いオイルフィラーキャップをあけてクランキングを行うとカムは回っています

ダイアグ異常無し、燃料も来ている、、、、がプラグの濡れ具合がおかしい

もう一度タイベルを疑い圧縮を測ることに すると1.4番がほぼ0 2.3番は9kほど

諦めてフロントカバーを外すことにしました

狭いんだなぁ このエンジン

フロントカバーがマウントウラケットを兼用しているのでタイベルを見るだけでもエンジンを吊るか支える必要が有ります

しかし狭い

やっとの事で外すとタイベルは切れていないがEXカムプーリーが中で壊れてアルミ粉が回っていた

ベルトのテンションは全く掛かっていない

クランクを回して1番を出してみるがとんでもない位置に来てします

ご存知の方も多いと思いますがルノーエンジンはカムやクランクに合いマークはありません

さらに分解するとテンショナーが仕事をしていない事がわかった

DSCN7765

ストッパーが折れたテンショナー

ストッパーが折れたテンショナー

状況からテンショナーが壊れてタイベルの張りが無くなりコマズレしてしまい、その結果バルブクラッシュになった様子

以上から概算の見積 ヘッドを降ろしてバルブ全数交換、タイベル、ウォーターポンプなどの関連部品交換の見積を連絡してユーザーからの回答待ちなりました

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